股関節
臼蓋形成不全
股関節の受け皿(臼蓋)の発育が浅い状態。画像で判断する診断名で、成人では変形性股関節症の前段階として扱われる。
部位のイメージ:股関節(赤色) ※おおよその位置を示す簡易図です
原因・好発
- かつては股関節脱臼の原因と考えられていたが、現在は子宮内の肢位などによるもので、脱臼の原因ではないと理解されている
- 乳児期の臼蓋形成不全は、基本的に自然に改善するのが通説。成人で症状が出る仕組みには、まだ不明な点がある
症状
- 小児期は画像上の診断名で、臨床的に問題となる症状はない
- 発育性股関節形成不全と同様に、太ももの皮膚溝が左右非対称、脚の開きが悪い、といった所見があることがある
診察・検査
- 乳児も成人も、最終的にはX線写真で判定する。判定基準は複数あり、診断自体は難しくないが、将来の変形性股関節症に進むかの予測は不明確
治療
- 乳児期は予防できない。装具(リーメンビューゲル)を使うこともあるが、必要ないという意見もある
- 成人の臼蓋形成不全は、変形性股関節症の前段階として扱われる
職員が押さえるポイント
- 成人では、股関節の痛みや歩き始めの違和感があれば、変形性股関節症に進んでいないか医師が確認する。「子どもの頃に股関節の病気を指摘されたか」を聞き取る
参考資料
学会・公的
状態: 学会・公的資料と病院の解説で照合済み(病態・症状・診断・治療)。「職員が押さえるポイント」は運用上の補足で出典はありません。資料間で数値が異なる箇所は併記しています。医師確認前の下書きです。 【注意】JOAの解説のみで作成しています(病院の解説での照合は未実施)。
職員教育用の資料です。患者さんへの説明・診断の根拠としては使用しないでください。内容は医師確認後に更新されます。