足・足関節
アキレス腱断裂
ふくらはぎの腱(アキレス腱)が切れる外傷。若年層はスポーツで、高齢層は日常動作で起こる。
部位のイメージ:足首(赤色) ※おおよその位置を示す簡易図です
原因・好発
- アキレス腱の変性(老化現象)を基盤に起こる。運動や体重増加による負担、コレステロール値が高い人、ステロイド薬を使っている人も腱が変性しやすい
- ジャンプや蹴り出しで膝が伸びた状態から、腓腹筋・ヒラメ筋が急に収縮して起こることが多い
- 若年層はスポーツ、高齢層はスポーツ以外の日常活動中の受傷が多い
症状
- 受傷時に「アキレス腱部を蹴られた」「後ろからボールをぶつけられた」と感じることが多い
- 断裂部にへこみ(陥凹)がある
診察・検査
- Thompsonテスト:うつ伏せで膝を直角に曲げ、ふくらはぎを握ると、正常では足首が底屈するが、断裂では底屈しない(陽性)
治療
- 保存療法:ギプスや装具で自然に癒合させる。最近は、ギプス固定期間を短くし、早期に適切に体重をかけることで、再断裂率は手術と同等。合併症が少ない
- 手術療法:断裂した腱を直接縫合。ギプス固定期間が短縮でき、早期の社会復帰が可能。低侵襲手術で術後感染を減らせる
- スポーツ復帰は、手術でも少なくとも5〜6か月。ヒラメ筋の萎縮が少なく筋力の回復が早いため、スポーツ選手では手術が行われることもよくある(アキレス腱断裂診療ガイドライン2019に基づく解説)
職員が押さえるポイント
- 「受傷時に蹴られたような感じ」「歩けるか」「つま先立ちができるか」を聞き取る。診察まで荷重を避けるよう案内する(指示は医師)
- ステロイド薬・ニューキノロン系抗菌薬などの服用歴は医師に伝える
参考資料
学会・公的
状態: 学会・公的資料と病院の解説で照合済み(病態・症状・診断・治療)。「職員が押さえるポイント」は運用上の補足で出典はありません。資料間で数値が異なる箇所は併記しています。医師確認前の下書きです。 【注意】日本整形外科スポーツ医学会のパンフレットのみで作成しています(病院の解説での照合は未実施)。
職員教育用の資料です。患者さんへの説明・診断の根拠としては使用しないでください。内容は医師確認後に更新されます。