手根管症候群
手首の手根管で正中神経が圧迫され、親指〜環指(橈側)のしびれ・痛みが出る病気。
原因・好発
- 特発性(原因不明)が多く、妊娠・出産期や更年期の女性に多い
- 骨折などの外傷、手の使いすぎ、透析患者、腫瘍なども原因になる
症状
- 初期は示指・中指のしびれ・痛み。進行すると親指から薬指(橈側)にかけての3本半がしびれる
- 急性期は明け方に強い
- 進行するとつまみ動作が困難になる
診察・検査
- Tinel様サイン(手首を叩くと指先に響く)、Phalenテスト(手首を直角に曲げる)
- 重症例ではOKサインがうまく作れなくなる(perfect O 徴候)
- 補助検査:筋電図検査、腫瘤が疑われる場合はエコー・MRI
- 末梢神経の圧迫障害で最も多い疾患で、生涯発症確率は約10%との報告がある
治療
- 保存療法:消炎鎮痛薬・ビタミンB12などの内服、塗り薬、局所安静、腱鞘内注射
- 難治性・母指球筋がやせたもの・腫瘤があるものは手術(鏡視下手根管開放術、小皮切の直視下手術)
職員が押さえるポイント
- しびれの範囲(どの指か)、明け方の症状の有無の確認が診断に役立つ
- 母指球筋のやせ(筋萎縮)は手術適応の目安となるため、気づいたら医師へ伝える
参考資料
学会・公的
病院
状態: 学会・公的資料と病院の解説で照合済み(病態・症状・診断・治療)。「職員が押さえるポイント」は運用上の補足で出典はありません。資料間で数値が異なる箇所は併記しています。医師確認前の下書きです。
職員教育用の資料です。患者さんへの説明・診断の根拠としては使用しないでください。内容は医師確認後に更新されます。