小児
骨端線損傷(成長板損傷)
子どもの骨の端にある成長軟骨(骨端線・成長板)の周りで起こる骨折。子どもの骨折の特徴の一つ。
部位のイメージ:全身(部位は症状により異なる)(赤色) ※おおよその位置を示す簡易図です
原因・好発
- 成長過程の骨には弾力があり、隆起骨折や若木骨折が見られる。成長軟骨がある関節周囲では、骨端骨折が生じやすい
- 原因は転倒や転落がほとんど。肘関節周囲や前腕の上肢骨折が約半数、次いで鎖骨や下腿の骨折が多い
症状
- 「触ると泣く」「手を使わない」「足に体重をかけられない」は骨折を疑うサイン
- 乳幼児では腫れが少なく、骨折していない部位の痛みを訴えることもある
診察・検査
- 視診・観察で痛む部位を予測し、最小限の触診の後、X線撮影。受傷直後は骨折が写らないことがあり、健側との比較撮影や定期的なX線観察で確定する
治療
- 大多数は保存療法:徒手整復とギプス固定。成長期は骨癒合が良好で、通常1〜2か月で安定
- 不安定な関節周囲骨折や、大きくずれた骨折は、持続牽引や経皮ピンニング手術
- 子どもの骨折は自家矯正力が高く、整復後に軽度の変形が残っても心配は少ない。血管・神経損傷の確認が重要
職員が押さえるポイント
- 保護者の自己判断は危険。「触ると泣く」「使わない」「歩かない」は、早めの受診を案内する
- 受傷状況(転落の高さ・部位)を聞き取る
参考資料
学会・公的
状態: 学会・公的資料と病院の解説で照合済み(病態・症状・診断・治療)。「職員が押さえるポイント」は運用上の補足で出典はありません。資料間で数値が異なる箇所は併記しています。医師確認前の下書きです。 【注意】「骨端線損傷」単独の解説はなく、小児の骨折の解説をもとにしています。JOAの解説のみ。要・医師確認。
職員教育用の資料です。患者さんへの説明・診断の根拠としては使用しないでください。内容は医師確認後に更新されます。