股関節
変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減り、脚の付け根の痛みや歩きにくさが出る病気。日本では女性に多い。
部位のイメージ:股関節(赤色) ※おおよその位置を示す簡易図です
原因・好発
- 患者の大多数は女性。約80%は、発育性股関節形成不全の後遺症や臼蓋形成不全など、子どもの頃の病気・発育障害の後遺症(二次性)
- 高齢社会では、特定の原因がなく加齢で発症することもある(一次性)。一次性では、加齢、体重増加、肉体労働、スポーツなどによる過負荷が要因とされる
症状
- 初期:立ち上がりや歩き始めに脚の付け根が痛む。鼠径部(脚の付け根)や大腿部の痛み
- 進行:持続痛、夜間痛。爪切りや靴下の着用、和式トイレ、正座が困難になる。階段の上り下りに支障。跛行(足をひきずる)が目立つ
診察・検査
- 単純X線で診断を確定する。関節の隙間の狭小化、骨硬化、骨棘、軟骨の消失などを確認。必要に応じてCT・MRI
- 前期・初期・進行期・末期の4段階に病期分類する(慶應義塾大学病院)
治療
- 保存療法:関節に負担をかけない日常生活の工夫、痛み止め、体重管理、杖(痛い側と反対の手で持つ)。水中歩行や水泳を週2〜3回など運動療法。飛び跳ねる運動は避ける
- 手術:初期は骨切り術(寛骨臼回転骨切り術、キアリ骨盤骨切り術。40歳以下の初期症例に適する)、進行期・末期は人工股関節置換術
職員が押さえるポイント
- 「歩き始めの痛み」「靴下・爪切り・和式トイレの困りごと」を聞き取る。杖の使い方(反対側の手)は医師・理学療法士の指示に従う
- 転倒しやすいため、院内の段差・床の水濡れに注意する
参考資料
学会・公的
病院
状態: 学会・公的資料と病院の解説で照合済み(病態・症状・診断・治療)。「職員が押さえるポイント」は運用上の補足で出典はありません。資料間で数値が異なる箇所は併記しています。医師確認前の下書きです。
職員教育用の資料です。患者さんへの説明・診断の根拠としては使用しないでください。内容は医師確認後に更新されます。