腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の髄核が後方へ脱出し、神経(馬尾・神経根)を圧迫して腰痛や下肢痛を起こす病気。
原因・好発
- 椎間板は脊椎のクッション。20歳ごろから加齢変化が始まり、線維が断裂してくる
- 断裂した部分から髄核が突出し、近くを通る神経を圧迫するとヘルニアになる
症状
- お尻や下肢の痛み・しびれ
- 重症では下肢の麻痺、排尿・排便の障害を起こすことがある
- 腰痛には神経圧迫だけでなく、椎間板障害や関節変形も関与する
診察・検査
- 画像診断:X線、CT、MRI、脊髄造影、神経根造影など
治療
- 保存療法:安静、消炎鎮痛薬・筋弛緩薬の内服、硬膜外ブロック・神経根ブロック、コルセット
- 椎間板内酵素注入療法(2018年8月から保険適用)。局所麻酔で行え、突出した髄核を縮小させる。過去に受けた人は再度受けられない
- 保存療法で改善が乏しい場合、麻痺や排尿障害がある場合は手術(椎間板摘出術。内視鏡・顕微鏡手術)
職員が押さえるポイント
- 下肢の麻痺・排尿・排便の障害の訴えは重要な警告症状のため、すぐ医師へ伝える
- 受診時は「痛む場所・しびれの範囲」を図に記入してもらうと診察がスムーズ
- 酵素注入療法を以前受けたかどうかは、問診で確認する
参考資料
学会・公的
- 日本整形外科学会「症状・病気をしらべる」 腰椎椎間板ヘルニア(詳細はパンフレットに記載)
- 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)Mindsガイドラインライブラリ(本ページでは要旨のみ確認)
病院
状態: 学会・公的資料と病院の解説で照合済み(病態・症状・診断・治療)。「職員が押さえるポイント」は運用上の補足で出典はありません。資料間で数値が異なる箇所は併記しています。医師確認前の下書きです。
職員教育用の資料です。患者さんへの説明・診断の根拠としては使用しないでください。内容は医師確認後に更新されます。