腱板断裂・腱板損傷
肩を支える腱板(棘上筋など)が切れる・傷つく病気。加齢性と外傷性がある。
原因・好発
- 40歳以上の男性に多く、発症のピークは60代。右肩に好発
- 腱板が肩峰と上腕骨頭にはさまれる解剖学的関係と、腱板の老化が背景
- 明らかな外傷が半数、残りは日常生活の中で発生
症状
- 肩の運動障害・運動痛・夜間痛(夜間痛で眠れないことが受診の一番の理由)
- 五十肩と違い、拘縮(関節が固くなる)は少ない
- 力が入らない感じ、肩を動かすとゴリゴリ音(軋轢音)
診察・検査
- 診察:挙上能、拘縮の有無、軋轢音、棘下筋の萎縮を確認
- X線:肩峰と骨頭の間が狭くなる
- MRI・超音波で断裂を確認
- 五十肩との鑑別:筋力低下の有無が重要な手がかり(病院解説)。五十肩は関節が固い(拘縮)のに対し、腱板断裂は拘縮が少ない
治療
- 保存療法で約70%は軽快:注射(ステロイド・ヒアルロン酸)、腱板機能訓練(理学療法)
- 保存療法で改善しない場合は手術(関節鏡視下手術・直視下手術。大きな断裂は直視下)
- 病院によっては、断裂が大きく進行した例に上方関節包再建術やリバース型人工肩関節置換術を行う
- 術後:JOAでは約4週間の固定と2〜3か月の機能訓練。病院ではリハビリに4〜6か月かかるとの解説もあり、術式・断裂の大きさで異なる
職員が押さえるポイント
- 肩を無理に引っ張らない(介助・着替え時の注意)
- 注射・MRI予定の案内をスムーズにするため、既往(ペースメーカー等)を事前確認
- 「肩が上がらない」訴えは、五十肩か腱板断裂かで対応が異なるため医師へ
参考資料
学会・公的
病院
状態: 学会・公的資料と病院の解説で照合済み(病態・症状・診断・治療)。「職員が押さえるポイント」は運用上の補足で出典はありません。資料間で数値が異なる箇所は併記しています。医師確認前の下書きです。
職員教育用の資料です。患者さんへの説明・診断の根拠としては使用しないでください。内容は医師確認後に更新されます。